Claude Code v2.1.260:フルスクリーンのdiffパネル、プロンプトキャッシュミスの原因表示、Bash拒否ルール変更の取り消し
Claude Code v2.1.260では、フルスクリーンのdiffパネル(/diff)、/costでのプロンプトキャッシュミスの推定原因、ヘッドレス向けの/advisorと/reload-pluginsが追加され、2.1.259のBash Read()拒否ルールの変更が取り消されました。
Claude Code v2.1.260は、変更履歴に66項目が並ぶ大規模なリリースです。フルスクリーンモードのdiffパネル、プロンプトキャッシュミスの推定原因の表示、ヘッドレスセッションで使える/reload-pluginsと/advisorが追加され、Bashの引数にRead()拒否ルールを適用した2.1.259の変更が取り消されました。修正の多くは、権限ルール、Claude Fable 5.1のモデル選択とキャッシュ、/rewind、Claude appsゲートウェイを使った環境に関するものです。
新機能
フルスクリーンモードのdiffパネル
フルスクリーンモードでは、会話の横にdiffパネルが開き、Claudeの編集に合わせて未コミットの変更が表示されるようになりました。表示の切り替えは/diffで行います。
プロンプトキャッシュミスの推定原因
/costとステータスラインのprompt_cacheフィールドに、プロンプトキャッシュミスの推定原因(ツール定義やシステムプロンプトの変更、TTLを超えたアイドルなど)が表示されるようになりました。
ヘッドレスセッションでの/reload-pluginsと/advisor
/reload-pluginsがヘッドレスセッションで使えるようになり、Claude Code DesktopとSDKのコマンド一覧に表示されます。また、デスクトップアプリ、Remote Control、その他のヘッドレス(-p/Agent SDK)セッション向けに、テキスト形式の/advisor(/advisor、/advisor <model>、/advisor off)が追加されました。
BashのRead()拒否ルール変更の取り消し
Bashの引数にRead()拒否ルールを適用した2.1.259の変更が取り消されました。変更履歴によると、この変更によりRead(./**/build/**)ルールのもとでnpm run buildがすべてのモードで拒否され、cd … && grepがオートモードでも確認を求めるようになっていました。
1Mトークン上限の手前での自動コンパクト
1Mコンテキストのモデルでは、OpusとFableのセッションが1Mトークンの上限の少し手前で自動コンパクトを行うようになりました。また、非常に大きなコンテキストでの復旧用コンパクションが10分でタイムアウトしなくなりました。
権限、サンドボックス、管理者向けの変更
!のbashモードで入力したコマンドは、厳格なサンドボックスモード(sandbox.allowUnsandboxedCommands: false)が有効でも、自分のターミナルで入力した場合と同様にサンドボックスの外で実行されるようになりました。- 閉じ括弧の後にテキストがある権限ルール(例:
Bash(ls) x)は、もともと何にも一致しませんでしたが、黙って無視されるのではなく無効な設定として報告されるようになりました。 - サーバー管理設定のマネージドCLAUDE.md(
claudeMd)では、セキュリティ承認ダイアログが表示されなくなりました。フック、シェルコマンド、サンドボックス、安全でないenvの設定には引き続き承認が必要です。 - Claude in Chromeが組織のClaude in Chrome管理者設定に従うようになりました。管理者がオフにすると、
--chrome、/chrome、ブラウザツールは使用できません。
フルスクリーンとバックグラウンドコマンドの変更
- フルスクリーンモードの
ctrl+l/cmd+kは、ターミナルのclearのようにトランスクリプトビューをクリアするようになりました。以前のメッセージは上にスクロールすると表示されます。 - サブエージェントが開始したバックグラウンドコマンドの1時間の制限が撤廃され、メインセッションと同様に、終了するか停止されるまで実行されるようになりました。
- self-hosted runnerの
--kill-session-after-minは、ユーザーを待っているだけのセッション(一時停止中で、次のメッセージで再開可能)を、終了させて失敗を報告するのではなく解放するようになりました。
Claude appsゲートウェイ
- 再度
openidを要求した場合にのみ更新時にid_tokenを返すIdP向けに、oidc.scope_on_refreshが追加されました。 desktopポリシーブロックで、userPluginMarketplacesEnabledやuserPluginUploadsEnabledなど、新しいClaude Desktopのキーがサポートされました。orgPluginSettingsが、Claude Desktop 1.15200.0以降が読み取るリスト形式で送信されるようになりました。それより古いデスクトップアプリでは無視されます。
VS Code
- フッターのモデルピルに選択中のeffortレベルが表示されるようになり、モデル切り替え後にeffortレベルが古いまま残る問題が修正され、フッターのピルが以前のコンパクトなサイズに戻りました。
- セッションリストのステータスフィルターメニューにOpenとClosedが追加されました。
修正と改善
権限とサンドボックス
- パスに括弧を含む
Edit/Write/Readの権限ルールが、無効として破棄されたりBashのサンドボックスで無視されたりして、「読み取り専用」のフォルダーが書き込み可能になっていた問題を修正 - コンパイルできないパターン(閉じられていない
[など)を含むファイル権限ルールが1つあるだけで、すべてのファイル編集がInvalid regular expressionで失敗する問題を修正。そうした拒否ルールは、記述どおりのリテラルパスを保護するようになりました - REPORTTIME、REPORTMEMORY、DIRSTACKSIZEへの代入の中にコマンド置換を隠したzshコマンドを、Bashの権限チェックが自動承認していた問題を修正。承認を求めるようになりました
- macOSで
permissions.blockReadsOutsideWorkingDirectoriesが、サンドボックス内のgitからユーザーのgit設定を隠し、worktree分離されたサブエージェント自身のチェックアウトも隠してしまう問題を修正 - Glob/Grepが、権限チェックの前にディスク上の検索パスを調べていた問題を修正。Readと同様に、存在しないパスは権限の判断後に報告されます
Claude Fable 5.1とモデルの切り替え
- Fable 5.1を利用できる組織で、
/modelピッカーにFable 5.1が表示されない問題を修正。これまでは/model claude-fable-5-1と入力した場合にのみ受け付けられていました - Claude Fable 5.1のプロンプトキャッシュが、ツール結果の後に付加されたコンテキストを対象にしておらず、ツール呼び出しのターンごとにキャッシュなしの入力として再送信されていた問題を修正。Fable 5.1でセッション途中に
/effortを変更しても、プロンプトキャッシュが無効化されなくなりました model: fableのエージェントがANTHROPIC_DEFAULT_FABLE_MODELの固定指定にある[1m]タグを無視し、黙って200Kのコンテキストウィンドウで実行される問題を修正- プラグインのフック読み込みに失敗した後や、組織が管理するプラグインのマーケットプレイスを読み込めない場合に、モデルの切り替えがセッションの終わりまでブロックされる問題を修正。切り替えのたびに再チェックされ、拒否時には原因が示されます
認証情報とマネージド設定
- 企業のルートCAがOSの証明書ストアにしかない場合に、Bedrockのモデル検出、トークン数の計算、AWS SSO/STSの認証情報の呼び出しが「unable to get local issuer certificate」で失敗する問題を修正
- 以前の
/loginによるAPIキーが残っているclaude.aiのEnterprise/Teamユーザーで、マネージド設定が読み込まれない問題を修正。また/statusでは、サインイン中のclaude.aiアカウントと設定済みのAPIキーのうち、使用されていない方が明示されるようになりました
巻き戻しと再開
- チェックポイントのバックアップファイルが見つからず、実際には何も復元されていないのに、
/rewindと--rewind-filesが成功と報告する問題を修正 /rewindが巻き戻したターンのファイル読み取り追跡情報を残してしまい、外部での編集後に「File unchanged since last read」のスタブやファイル全体の再注入が発生する問題を修正- セッションのworktreeディレクトリからgitメタデータが失われると、
-p --resume/--continue(デスクトップアプリが使用)が再試行のたびに失敗する問題を修正。一度だけ失敗した後、worktreeなしで再開するようになりました
エージェントとセッション
- SendMessageで別のエージェントを再開したサブエージェントが、そのエージェントの完了時に起こされない問題を修正。通知はメインの会話に送られていました
- 多数のセッションが同じプロジェクトディレクトリを共有している場合に、「task output swap refused」エラーが断続的に発生する問題を修正
GitLab
- ネストされたサブグループ内のGitLabプロジェクト(例:
gitlab.com/group/subgroup/project)のリポジトリ検出を修正。GitLabリポジトリで作業している場合、出力中のowner/repo#123形式のissue参照は、github.comではなくgitlab.comのissueにリンクされるようになりました
パフォーマンスと制限
- 非インタラクティブ(
-p/ SDK)セッションのアイドル時のCPU使用率を改善 /ultrareviewとclaude ultrareviewが、長時間かかるクラウドレビューを最大45分(以前は30分)待つようになりました
v2.1.260には合計66件の変更が含まれています。すべての項目は完全な変更履歴をご覧ください。
アップデート方法
- インストール済みのバージョンを確認:
claude --version - その場でアップデート:
claude update - 閉じ括弧の後にテキストがある権限ルール(例:
Bash(ls) x)は無効な設定として報告されるようになったため、アップデート後に新しい設定エラーが表示された場合はそうしたルールを修正してください。また、!のbashモードで入力したコマンドは、sandbox.allowUnsandboxedCommands: falseでもサンドボックスの外で実行される点にご注意ください。